フジカ 110FLASH AW.ZOOM

ポケットカメラ110の時代

1972年、コダック社が提唱した新しい写真のフォ−マット、110システム。これはサ−ビスサイズ写真を前提として、どこまでフィルムフォ−マットを小さくできるかということを検討したサイズということらしい。
フジ写真もすぐにライセンス契約を結び開発した。もちろんカメラの開発と併行してフィルムとラボシステムも進めた。これはフィルムの会社であるから当然であろう。
今でもフジは110フィルムを売ってはいるが生産中止は時間の問題であろう。それにしてもあれだけ一世を風靡した110カメラがここまで落ちるとは思わなかった。
今の時代を考えるとAPSサイズもこの110と同じ運命をたどるのではないかと予想している。だいたいコダックが提唱するフォ−マットはいつも長続きがしない。ディスクカメラなんてのもあったような(笑)。ラビットフィルムなんてのもあったような、、、。

さて、この2台はフジの110カメラでも後期に属する。
AWはその名のとおりオ−トワインダ−を内臓したものである。レンズは20mmF4付である。シャッタ−速度はASA100の時1/80秒、ASA400の時は1/320秒と2速式である。もちろん固定焦点なのでピント合わせ不要である。発売は1979年4月、価格は18,200円。

ZOOMはAWにズ−ムレンズを付けたもの。シャッタ−は1/60〜1/250秒、レンズは25〜42mmF5.6。ファインダ−はズ−ムに連動する可変式。
発売は1979年7月、価格は24,900円。

みのかんの110カメラ

はっきりいって一度も撮影した事がない。持っているというだけである。だいたいフィルムが手に入らないし、注文までして撮影するカメラではない。あくまでコレクションです。コレクション。昔これに16mmフィルムが使えないかといろいろ工夫した事があったが、幅はほぼ16mmと一緒だが、110の場合、コマごとにパ−フォレ−ションの穴が空いているのであきらめた覚えがある。
カメラがコレクションとはいってもAPSも一台も持つていない。これも時間の問題であろう。
APSをわざわざ使うんだったらフィルムの安いハ−フを使います。

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